今更ながらです、本年のテーマを”再生“という事でスタートしていましたが、公開が遅れてしまい申し訳ありません・・・
”再生“と言いましても色々ありますが、弊社のテーマとする”再生“とは、新築ばかりに捉われるのではなく、今ある建物を今一度見直して、手を加える事によってもう一度機能的な建物に再生していく事に重きをおいていけたらという思いから、”再生“というテーマで活動させていただいております。
日本建築には多数の素晴らしい建物が古来より残っています。もちろん、何度も修繕や修復を繰り返すことによって、今も現存している訳ではありますが、日本建築の技術力は世界一と言っても過言ではないと思っております。しかし近年こうした素晴らしい技術力を継承していく職人さんがどんどん減っていき、住宅においてはコスト削減の為に工場生産による簡素化・新建材による施工性のスピード化が増えてきています。これも仕方ないことではありますし、マネーバランスもありますので、こういう現象になっていくのも当然ではあります。
建て替えをすれば、廃材がたくさん出ます。それを処分・廃棄することによって、環境汚染の原因にもつながっていきます。少しでも廃棄するものを減らす事ができれば環境にもやさしく、まだまだ使える建物を残していくこともできるのではないかと思います。
昔ながらの建物には素晴らしい材料が使ってある事も多く、こうした材料を今また作ろうとするとコストも時間もかかります。こうした素晴らしい材料でできた建物に手を加える事により、耐震性を増したり、景観を高めたりでき、また新しく生まれ変わらせる事ができます。
そんなお仕事ができる事に悦びを感じながら、日々努めさせていただいております。
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築40年の住宅の施工前 リノベーション後